食事というのは生きていくための栄養補給ということだけではなく、人生の楽しみの1つとも言えるでしょう!美味しいものを食べ歩くことを趣味、生きがいにしている人もいますね。
しかし歳を重ねると食事という毎日、当たり前のように行っていたことも、1人で上手に食べることが難しくなってしまいます。
今回は高齢者にとっての食事の目的や、加齢によって食事に影響を与える原因、嚥下機能や低栄養といったことについてまとめていきます!
目次
介護する前に知っておきたい高齢者の摂食問題
食事の目的
口から食事をするということは、生命維持に必要な栄養素や水分を体内に摂り入れるために欠かせないことです。
人は誰しもが健康に生活したいと願っていますが、年を重ねても健康を保つためには食べ物をバランスよく摂る必要があります。
食べ物を美味しく食べやすく調理して彩りよく食卓にのせ、家族と食卓を囲んでの楽しい団欒は、胃液の分泌を促し、食欲を増進し楽しく生き生きとした生活の原動力となります!
身体的な面
- 生命を保つための源です
- 健康の基礎となるものです
- 生活の基礎となるものです
精神的な面
- 日常生活の中での楽しみとなります
- 心身共に安定した生活に必要不可欠です
社会的な面
- 家族とのコミュニケーションの場です
- 施設でも楽しい会話の場となります
食事介助については以下の記事にまとめてありますので、宜しければご覧になって下さい!
加齢によって起きる様々な問題
食事は食欲→摂食→咀嚼→嚥下→吸収→排泄という一連の流れがありますが、高齢者では加齢による生理的変化や疾病・障害などでそれぞれの過程を阻害する因子が加わり、問題の出現する場合が多いものです。
特に飲み込む力の機能低下により嚥下障害が起こり易く、誤嚥性肺炎及び窒息の危険性が高くなります。
食欲の低下、拒食または過食
「若い頃より食べられる量が減ったなぁ(´;ω;`)ウゥゥ」とか、上司が「俺も昔ほど食えなくなったなぁ(x_x;)」と嘆いているのを聞いたりすることがあると思いますが、これは以下のようなことが原因となっています。
- 運動量の低下
- 基礎代謝量の低下
- 生活リズムの乱れ
- 健康問題
- 食欲調節中枢の障害
- 精神的な問題
また人によっては逆に食欲旺盛、過食になる人もいますね。
自分では気が付かないストレスが原因で暴食傾向になることもあるので、自分自身の健康にも気を付けましょう。。。
摂食、食事を取る作業
食事というのは当たり前ですけど食べ物を箸やフォーク、スプーン、ナイフを使って口に運ぶわけですが、60歳を超えたあたりから食事の動作にも変化、、、というか衰えが始まります。
自分自身では気が付くことができなくても腕や手の動きが弱まることで、食べ物をこぼしたリ床に落としやすくなったりします。
- 筋力の低下
- 視力の低下
- 震えや痺れ
- 麻痺拘縮
噛む力(咀嚼)
咀嚼に影響を与える要因としては以下のようになります!自覚しにくいのは唾液の分泌低下でしょうか(x_x;)
- 唾液の分泌量定価
- 義歯、入れ歯の装着や不適合
- 歯の欠損
- 麻痺拘縮
- 口内炎、歯肉炎、知覚過敏
年を取ると肌などの外見だけではなく、口内環境も悪化していくのです。。。だんだんネガティブになってきますが(´;ω;`)ウゥゥ
飲み込む力、嚥下反射
飲み込むことが難しくなるというのは、若いにとっては想像しづらいことですね。
- 嚥下反射の低下
- 咽頭部の疾患
※嚥下反射とは
食べ物を口内から咽頭部、食道へと送り込むのに必要な動作を起こす反射運動のこと。
今までは水無しでもカンタンに飲めていたサプリメントや薬が、飲み込みにくくなったら要注意のサインです!
50代に入ると多くの人が誤嚥や飲み込むことに違和感を覚えるそうです。。。僕自身はまだ大丈夫なのですが今後を考えると怖いですね(´;ω;`)ウゥゥ
腸管での消化と吸収
口から摂取したものは胃、十二指腸、小腸、大腸、S状結腸、直腸を通過する間に栄養を吸収し、残りは便となった排泄されるわけですが、これらの腸管機能も衰えていきます。
- 栄養吸収機能の低下
- 消化酵素、消化液の分泌低下
- 消化器系の疾患
- 便秘
お腹がゴロゴロしたりキュルキュル、違和感を覚えたときには、早めの病院、クリニック受診がベスト!消化器系で癌などの重篤な疾患を放置しておくと最悪の場合で死にいたり、治療できたとしても胃瘻や人工肛門の設置といったことになりかねません。
既に介護職として働いている方であれば、大変さは身近で感じられると思います。
排尿、排便
排泄行為も加齢による影響を受けます。最近は若い人でも尿漏れ症状がある人が増えているようですが、、、
- 腸管の緊張低下
- 蠕動運動の減弱
- 前立腺肥大、尿路結石による排尿障害
特に嚥下障害の初期症状に注意!
若いうちは食べ物や飲み物を飲み込むことなんて、何にも考えずにできる当たり前の行動なのですが、50歳を超えたあたりから徐々にではありますが、飲み込む力(嚥下力)が低下していきます。
毎日のように使っているので衰えないような気がしますけど、不思議なことに弱っていくのです(x_x;)介護の現場で働いている人なら仕事を通して良くご存知かとは思いますが。。。
最後に嚥下障害の初期症状をまとめてみましたので、複数の項目に当てはまる場合は要注意です。。。
- ムセることが多くなった
- 喉がゴロゴロする
- 飲み込みにくくなった(錠剤薬など)
- 口や喉に痛みを感じる
- 喉奥に何かつっかえている感じがする
- 食べたものが口に逆流する
- 食べ物をこぼし易くなった
- 硬いものが噛みにくくなった
- 食事をすると疲れる
- 食事の温度や味覚が分かりづらい
- 体重が減ってきた
高齢者の方の食事介助をするときには、今回紹介してきたようなことを把握しておくことが大切です。
相手の状態を知ることで初めて適切なサポートができるようになります!

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