このページではサービス付き高齢者住宅(サ高住=サコウジュウ)への就職・転職を考えている介護職員の方にむけてサ高住についての基礎知識から仕事内容や給料の情報などをまとめていきます!
目にしたり聞いたことはある人がほとんどだと思いますが、詳しいところまでは知らないという方の参考になれば幸いです。
目次
サービス付き高齢者住宅で働く介護職員
どんな施設か
サ高住(サービス付き高齢者住宅)とは高齢者の方にとって必要な生活相談や安否確認といったサービスを提供する賃貸型の住居スペースです。
建物、居住スペースはバリアフリー化されています。
サ高住は介護保険上のサービスの1つとして間違われることもありますが、高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)5条に規定されるものです。
ここで知っておいて欲しいことは提供するサービスの内容は、介護サービスではなく生活相談と安否確認だということです。
入居している高齢者の方が食事・入浴・排泄介助などの介護のお世話を受けたいときには、主に訪問介護(ホームヘルパー)事業所と契約することになります。
このためサ高住と同一敷地または近くには訪問介護・訪問看護・デイサービスなどの介護施設が設置してあり、同じ法人が運営していることが多いです。

サ高住は介護施設ではなくて高齢者向けの賃貸型の住居です!
施設基準
サ高住を運営するにあたっての主な基準をまとめてみました。
入居要件
- 60歳以上の方
- もしくは要支援・要介護認定を受けている方
設備等
- 25㎡以上
- 台所、浴室、洗面設備、収納設備、水洗便所など
- バリアフリー構造であること
提供サービス
- 状況把握(安否確認)
- 生活相談サービス
※適切なサービス提供のためケアの専門家を日中建物に常駐させる必要があります。
ケアの専門家とは以下に該当する者です。
- 社会福祉法人、医療法人、指定居宅サービス事業所等の職員
- 医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員
- 介護職員初任者研修課程修了者
サ高住を運営しているのが社会福祉法人、医療法人等であれば、定義上はケアの専門家としてみなされるので無資格でも働くことが可能となります。
ただ実際には介護初任者研修、介護福祉士などの資格を持つ方が多いですし、採用の面でも有利に働きます。
お仕事内容は様々
サ高住に就職・転職したとしてもお仕事内容は事業所によって大きく異なり3つのタイプに分けることができます。
まず1つ目はサ高住が直接提供するサービスに関するお仕事だけのタイプです。
記事の最初の方にも書いたようにサ高住自体は入居者(高齢者)に対しては以下の2つを提供します。
- 状況把握(安否確認)
- 生活相談サービス
このタイプの仕事内容としては状況把握、生活相談サービスに加えて事務・受付・フロントとしてのお仕事を任せられます。
高齢者の方に付いて日常生活のお世話をするといった仕事はありません。
ただ実際の所、受付業務だけの職員を雇っている所は少なくて多くは併設している訪問介護事業所のお仕事、すなわちホームヘルパーとしてのお仕事も担当しなければなりません。
これが2つ目のタイプ(サ高住+訪問介護のお仕事)で最も多いパターンと言えます。
サ高住の職員だから簡単な安否確認や生活相談だけだと思って転職する人もいるようですが、これは大きな誤りになることがあるので必ず電話での問い合わせや面接のときに仕事内容を確認するようにしましょう!
次の項目である勤務体系やお給料に関しては、最も多いパターンである2つ目を想定して紹介をしていきます!
3つ目のタイプとしては訪問介護事業所のホームヘルパーのみのお仕事です。
厳密に言えばサ高住の職員では無いのですが、職員を募集する時にサ高住の職員として募集する施設事業所があるのは事実です。
勤務体系
サ高住は365日24時間体制ということで正規職員であれば休日・祝日出勤、そして早番・遅番・夜勤も求められることが多いです。
夜勤の人数については最低だと1人でも可となっていますが、入居者数やお世話の度合いによって2~3人体制を取っているところもあります。
訪問介護職員との大きな違い
サ高住とはいっても結局は訪問介護のホームヘルパーとしてのお仕事が多くなるので、それなら分かりやすく訪問介護事業所で働こう!となるかもしれませんね。
そこで違いやメリットについて紹介します。
最も大きなメリット!?としてはサ高住には利用者である高齢者本人しか住んでいません。
ホームヘルパーとして働く介護職員のリアルな悩みとして、利用者のご家族との関係に悩んでいるというのがあります。
ご家族の方の目を気にしながら介護をするのが苦手だったり、いちいちケアの方法について口を挟んでくる家族にウンザリ(´;ω;`)ウッ…している方は、高齢者の方のみが住んでいるサ高住でのホームヘルパーはオススメです。
⇒介護職員と利用者・ご家族との人間関係の悩み!親身すぎもNG
また訪問先はサ高住の建物・居室ということで廊下幅、段差、手すりなどの基準を満たしたバリアフリー施設です!
バリアフリーなんて一切気にせずに建てられた何十年も前の一般住居に比べたら、介護やお世話のやりやすさが違います。
バリアフリーの建物は介護職員にとっても働きやすい環境だということを改めて知っておきましょう!
お給料は?
サ高住は介護保険上の施設ではありませんが、参考までに主な介護施設の平均給料を紹介します。
平成28年の正規介護職員の平均月給給与額
- 特養:318.880円
- 老健:305,810円
- 介護療養型医療施設:277,950円
- 訪問介護:283,220円
- 通所介護:253,880円
- グループホーム:260,430円
お仕事内容や提供するサービス的にサ高住に近いのは通所介護なので、このデータを見るとサ高住もお給料は高くなさそうに思えますが、実際は休日出勤による手当や夜勤手当が加算されるのでイメージ程は安くありません。
またサ高住は大きな株式会社や住宅会社が運営している所があり高い給料を狙えることがあります!
昇給制度やキャリアパス制度がしっかりと整備されており頑張りに応じて昇給があったり、管理職になれば一気にお給料が増えるといったことも珍しくありません。
給料面以外でも福利厚生の充実や有給消化率が高かったりと良い条件の所を見つけやすいと言えるでしょう。
もちろん給料に関しては事業所によって大きく異なりますし、基本給だけでは無く賞与や手当によっても変わってきます。
必ず問い合わせや面接のときに遠慮することなく、分からないことは聞くようにしましょう!
今のご時世で生活に直結する給与面について逆に無頓着、無関心な人だと
- 本当に働く気はあるのか?
- すぐ辞めてしまうのではないか?
- 真剣に働いてくれないのではないか?
などなど思われ逆に不信感を持たれることもありますからね。

さっき面接に来た人、何にも質問してくれなかったけど大丈夫かな(´;ω;`)ウッ…
サ高住は確認が重要!
サ高住でのお仕事内容は施設によって本当に様々です。
採用担当者の方が丁寧に説明してくれるとは思いますが、あなた自身が聞きたいことや理解できない点については積極的に質問をして働き出してからこんなはずじゃなかった( ノД`)シクシク…とならないようにしてください。
ややこしくて複雑なサ高住ですが好待遇で働けるところは多いですし、少しでも興味のある方は介護職員専門の求人サービスに登録するなどして情報をチェックしていきましょう!

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