介護職員として働く上で必要なことは数え上げだすとキリがありませんが、その中でも重要なのが人間関係の構築と人と接するコミュニケーション能力です。

介護の現場では一人だけで行う仕事は少なくて、ほとんどが同僚(上司や部下)と一緒になって行わなければならないことばかりです!

そこで今回は施設や病院といった職場内での人間関係の重要性について紹介をしていきます。

今は人と接するのが苦手な方でも自分を変えたいという方や人の助けになるお仕事をしたいという思いから介護職を目指す人にも参考になれば幸いです。

介護のお仕事と職場の人間関係について

基礎知識

私たち介護職の働く職場は介護保険施設または病院など医療機関です。

職場には看護部門、介護部門、リハビリ部門、薬局部門、事務部門などさまざまな部門があり、介護職以外にも医師、看護師、薬剤師、事務職員などさまざまな人がいます。

こうして「複数の人」が集り組織が形成されると、そこには上司、先輩、後輩、同僚というタテ、ヨコの「人間関係」が構築されます。

人間関係が構築された職場の中で、私たちは常に利用者様、そしてご家族様を対象にお仕事をしていくことになります。

従って組織という「複数の人」が集って仕事をする職場においては、構成する職員一人ひとりが組織とはどういうものなのかを十分に理解しておかなければなりません。

「複数の人」が集って組織が形成され、その中でそれぞれの構成メンバーが相互に関連する仕事を遂行しようとすれば、否応なく「人間関係」という問題が表面に現れてきます。

この職場における人間関係の良し悪しは、利用者様に優しく・親切に・温かく・いたわる気持ちと愛情を持って接していけるか、職場全体の雰囲気がどうか、あなた自身が楽しく積極的に働くことができるかどうかなどの全てのベースとなってきます。

組織を構成する職員一人ひとりが「職場における人間関係の重要性」をしっかりと認識しなければなりません。

介護の仕事は手を差し伸べること

組織とは何か

組織(集団・部署・チームなど)とは職種も違う複数の人々で構成されることもありますが、共通の目的を持つことが何より重要と言えます。

共通する目的を達成するためには、組織を構成する各自それぞれが「貢献しようとする意欲」を持たなくてはいけません。

また組織を構成するメンバー間、または他部署においても常に「コミュニケーションを図る」ことが必要となり、一人ひとりに求められる最も重要なものとして協調性が挙げられます。

  • 共通の目的を持つ集団
  • 貢献しようとする意欲を持つ
  • お互いに積極的なコミュニケーションが必要

なぜ重要なのか

組織内における各部署、各職種、各人の仕事をスムーズに遂行していくために人間関係は非常に重要かつ大切なものとなります。

介護のお仕事はそれぞれの部署・各々が持っている資格で役割分担(分業)にされていますが、人間関係が悪いと各部署や他部署との連携も悪くなり仕事もスムーズにできなくなります。

知識や技術の習得

仕事に必要な知識・技術を教える側と教えを受ける側との間で人間関係が悪いと、必要なことが正しく伝わらないといった問題点が発生します。

不安や不満を軽減できる

仕事で不安なことに対しては一人で悩まずに積極的にアドバイスを受けるのが効果的です。

不満は人に聞いてもらうだけでも解決することがありますが人間関係が良くないとできないことと言えるでしょう。

意欲・モチベーションの維持向上

職場・仕事が楽しいと思える気持ちや、仲間と一緒に頑張っていきたい、利用者さんの顔を早く見たいなどポジティブな気持ちも人間関係な良くないことには持つことが難しくなります。

介護福祉士のお仕事風景

良い関係を作る第一歩

職場における人間関係というのは、あなたの家族や友達との付き合いとは異なり、お互いにどこか警戒心や心から信頼できないという気持ちがあるのは仕方の無いことです。

ただ警戒してばかりで心を閉ざしたままでは人間関係は良くなることはありませんので、まず第一歩から踏み出していきましょう。

その第一歩となるのは第一印象です。

第一印象は相手のパッと見の印象だけで人柄や性格を推察し評価するものなので、服装や容姿といった身だしなみやマナー・言葉遣い・物腰・デリカシーといった態度や感情(表情)の表し方で全てが決まり、今後の人間関係を築く上でも重要となってきます。

意思疎通(コミュニケーション)をとる

お互いに理解を深めて人間関係をスムーズにするのがコミュニケーションです。

コミュニケーションの促進は、相手の警戒心を取り除いて相互理解を深めて人間関係を円滑にします。

一般的にコミュニケーション=会話・言葉と思われがちですが、あくまでも会話は1つの手段であって、他の伝達方法を使うことも大切です。

上手にコミュニケーションをとるポイントとしては以下のようになります。

  1. 分かりやすい表現をする
  2. こちらからの一方通行を避ける(相手の気持ちも理解する)
  3. 時や場所を考える
  4. 表情を明るくする(表情で感情を表す)

インフォーマルグループを目指す

良い組織・職場というのは職員がイキイキと明るく働ける環境が必要で、このような組織になるうえでインフォーマルグループ(非公式な仲間)を目指すのが効果的です。

インフォーマルグループとは与えられた仕事をこなすだけのフォーマルグループ(決められた仲間)とは違って、性格や気が合う仲間によって自主的に形成されたグループのことを言います。

簡単に言うと仲良しグループという感じで職場に持ち込むのはどうかという考えもありますが、友達関係とはいかないまでもお互いに気を許し合うインフォーマルグループは、相談もしやすくなりますし仕事でも助け合おうという協力する気持ちが生まれ人間関係を円滑にするためにはとても良いことと言えます。

親の介護をする夫婦

上司・主任・リーダーとの関係

職場における人間関係は各部署・各々の仕事をスムーズに遂行するために大切ですが、これに最も大きな影響を与えるのは誰かというと大きくとらえれば施設・病院を経営している経営者・理事長と言えます。

しかし実際の日常業務においてはあなたの直属の上司や、職場を管理するリーダー(主任や看護師長といった管理職)ということになります。

従って管理職はその名の通り仕事を管理することを任され、部署やチームに所属する部下をコントロールする権限が与えられますが同時に大きな責任を負うことにもなります。

職場の人関係の良し悪しというのは管理職によって影響されるといっても過言ではありません。

管理職の心構えを知る

管理職では無い方でも今から解説する管理職が持つべき心構えというのを知っておきましょう。

職場の活性化を図る

上司自らが積極的にコミュニケーションを促進して意思疎通を図ることは重要です。

  • 常に自分の任されている部署の情報(仕事)は把握すること
  • 部下の意見、提案、不満には真剣に耳を傾けること

部下の見本となる

部下が分からないような業務遂行能力(業務処理能力)や問題解決能力、人間関係能力を高めて、部下にとって頼りになり良い影響力をもったリーダーとなることが必要です。

良い環境を作る

良い職場環境を作るには部下の能力を正当に評価して、適材適所で仕事を分担したり、ときには責任ある仕事をさせたり、適切な目標を与えたり、能力を向上する機会を与える。

また時には褒め、時には注意したり、良き相談相手となることです。

公平に扱う

人間どうしても気の合う人合わない人など好き嫌いがあるのは仕方の無いことですが、特定の人を可愛がったりすることは他の部下からの信頼低下を招きます。

仕事上ではフラットな目線で部下の能力や働きぶりを見るようにする必要があります。

一員としての自覚を持つ

職場においては、その構成メンバーの中の、ある一部の個人同士の人間関係が良くても、個人を集団・チームの一員としてみた場合には、その個人の行動が組織(集団・チーム)全体における人間関係は決してうまくいきません。

このことを各人が十分に認識しなければなりません。

従って職場集団における人間関係の基本は、課せられた組織(集団・チーム)の目的、目標、計画を達成するために、

①構成メンバー各人に与えられた役割と地位があり

②そこから各々に権限が与えられ、その範囲で責任を負い、

③また、職場の中には職場のルールがあり、各人がそのルールを守るよう義務付けられることとなります。

つまり、組織(集団・チーム)を構成するメンバーは、自分に与えられた役割を果たし、職場内のルールを守って行動することが良い人間関係を保つ条件となります。

職場の集団というのは、業務を遂行するための公式な組織(フォーマル・グループ)ですが、これとは別に、組織の中には、遊び仲間や趣味の仲間といった集団(インフォーマル・グループ)の存在があります。

フォーマルグループ

組織(集団・チーム)における公式な職場の仲間(フォーマル・グループ)というのは

  • 各人の与えられた業務をしっかりと遂行する
  • 仕事を行う上で、相互の協力・援助を積極的に行う
  • 仕事を行う上で、他のメンバーに迷惑をかけない

インフォーマルグループ

これに対して、組織(集団・チーム)における非公式な職場の仲間(インフォーマル・グループ)というのは

  • 仕事上の知識・技術をスムーズに伝達する
  • 仲間同士の積極的な情報交換を行う
  • 不平・不満をお互いに改善し合い軽減する。
  • レクリエーション活動を行う
  • 自然的な一体感を形成する

プライベート上で付き合うまではいかなくても、仕事場ではインフォーマルグループとしての関係を作ることができたら理想と言えるでしょう。

改善方法とは

人間関係は複雑で誤解を与えやすいものです。

例えば人間はだれしも、自分の主体性を大事にしたい、確保したいと思うものであり、相手の立場だけを考えれば、自分の主体性はなくなることになります。

従って自分の主体性の確保は、ときには相手の期待を裏切り、相手の期待に反する行動となって表れ、時として相手に誤解を与えることとなります。

親切で「助言」や「アドバイス」をしたつもりでも、時として、相手にしてみればいらぬ「干渉・非難」と受け止められ誤解を与えることもあります。

気を利かして「手助け」をしたつもりでも、時として、相手にしてみれば余計な「お世話・お節介」と受け止められ誤解を与えることもあります。

つまり、良かれと思った自分の言動が相手の受け止め方によっては、相手の感情を傷つける結果となり、人間関係に亀裂が入り、誤解を生み、その改善を難しくしてしまうことがあるのです。

いさかいが起きてしまったとき、こじれないようにするポイントの一つは「早期の解決」です。そのためには、対立している「原因」をまず調べなければなりません。

一般的には、次のような「原因」があげられます。

  • 発せられた「言葉」や取った「態度」に対して誤解がある場合
  • 慣れ過ぎによる侵害がある場合
  • 意見(見解)の違い・利害の対立や不一致がある場合
  • 自己中心的な言動がある場合。

こうした場合には、早期に誤解を解くことが求められることとなります。

悪くなってしまった人間関係を改善するポイントの2つ目は「時間をかけての解決」あるいは「第三者に入ってもらっての仲裁」です。

つまり、誤解を与え、感情を害され、理性を喪失している相手に対して、時間をかけることによって、あるいは第三者の仲裁によって、相手の感情の高ぶりを抑え、平情を取り戻したところで話しあうということで人間関係の修復を図ることです。

介護のレクリエーションと家族

必要な4つの能力

ここまで紹介してきたように職場において良好な人間関係を構築することは、働きやすさの向上とスムーズな業務の遂行のため、更にはあなた自身が快適で楽しい人生を送るためにも重要なのです。

このためには同じ職場で働く方との協調性や気配りを疎かにしてはいけません。

では次に良い人間関係を作るのに必要な能力4つを紹介していきます。

あなただけでなく職場・部署を構成する全ての人が持たなければいけない能力なのですが、まずは自分に足りない能力を自覚していきましょう。

他人の気持ちを感知する

これは協調性という言葉でひとまとめにされることが多い、相手の物事に対する考え方や価値観、相手の気持ちを察知する能力です。

感受性の豊かさとも言えますね。

この能力を高めるには、多くの人と積極的にコミュニケーションを交わして会話をして相手から教えてもらうことが1番です。

例え介護する高齢者の方などが認知症により不自由で意味も分からない言葉を言ったとしても、感受性が豊かな人は意味を理解できるものです。

自分の気持ちをコントロールする

人間関係というと他人との付き合い方ばかりを気にしてしまいますが、まずは自分自身の心の健康が必要となります。

人は誰しもがストレスを抱えておりイライラすることもあり、ときには怒りたくなったり、叫びたくなったりと自分の感情の高ぶりを自覚しますが、その高まった感情をそのまま表情や態度に出してはいけません。

あなた1人だけの場であれば構いませんが、職場などでは感情を抑えてコントロールする努力も必要となります。

会話能力を高める

会話能力、コミュニケーション能力というのは生まれ持った能力で向上させるのは難しいという面もありますが、以下の3つのことを意識して実践するだけでも自然の能力を高めることが可能です。

  • 知識を広める
  • 話題を広める
  • 聞き上手になること

仕事で信頼を得る

仕事ができて頼りになる人というのは、やはり周囲からは慕われて自然と良いコミュニケーションを取ることができるようになります。

口下手で会話が苦手という方は仕事を誰よりも頑張ることが効果的と言えます。

まとめ

長文になってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。

ただ最後に悲しいことを言ってしまうと人間関係については、あなただけが理解して良い関係を作ろうと思っても周囲が賛同してくれるかどうかは限りません。。。

職場での人間関係が悪くても給料がもらえるならOKという良くしたいと思う気持ちすら無い人もいますからね( ノД`)シクシク…

色んな考えの人がいることも理解しつつ、人それぞれで付き合い方や話し方も変えていくのが現実的にいうとベストなのかなと思います。


シン

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