介護職の問題として勤務時間の長さが1つに挙げられます。
以前の記事では居宅・訪問サービスにおいての勤務時間が長い理由についてまとめてみましたが、今回は老健や特養といった24時間体勢で看護師・介護福祉士が勤務して利用者のお世話をする施設サービスでの勤務時間と残業について紹介をしていきます。
施設での1日のスケジュールについては、こちらをご覧ください。
施設サービス系は土日祝や夜勤も求められるので、単純に労働時間だけで施設間を比較できないこともあって、難しい面も多々ありますが。。。
施設サービスでの勤務時間と残業
定時直前のトラブルと介助
施設サービス系では在宅で介護を受けている人よりも、身体が不自由であったり、脳血管障害の後遺症を持っている人が多く、急な介護や人の助けが必要となる場面も出てきます。
施設サービスでは介護職とともに看護師も勤務しており、利用者が急変してしまったときには看護師業務の補助といった仕事も求められます。ボーっと見てるわけにはいきません!
定時直前に慌しくなることは、高齢者を相手にしている以上ある程度の覚悟は必要です。
人手不足が原因で残業
介護業界の最大の問題として人手不足が叫ばれており、人員基準で定められたギリギリの職員で仕事をしている施設も少なくありません。
職員の新規採用も困難となっています。
また現場の職員は女性が多いので、家庭と子供の面倒を見つつ、介護職で働いている人も多くいます。
保育園・幼稚園・学校に行っている子供が体調不良・熱を出したときには、迎えにいかなければなりませんし、1日の途中で職員が帰ってしまうということもよくある話です。
このように人員が減ってしまうと、その皺寄せは他の職員に来るわけです。
仕方の無いこととは言っても、定時中に仕事が終わらずに残業。。。という日はどうしても出てきてしまいますね。
記録のデスクワーク
介護職員というと肉体労働のイメージが強いと思いますが、意外とデスクワークの仕事も多いのです。
利用者さんの身体状況や日々の生活状況は毎日、記録に残さなければいけません。
- 体位変換の記録
- 褥瘡の評価、有無の記録
- 水分、栄養補給状態の記録
- 排泄量の記録
- ケアマネージャーが作成するケアプランのお手伝い
その他、施設によっては利用者さんが持ち込んだ私物のチェック表や、タオルの使用枚数をチェックしているところもあります。
介護報酬算定のために記録を義務付けられているものから、施設独自の物まで様々ではありますが、とにかく何かあれば記録です。。。
書類仕事に追われて、利用者へのお世話がおろそかになったり、残業になってしまうパターンも多いです。
委員会、カンファレンスへの出席
デイサービスや訪問介護など少人数でも事業所として運営できるサービスと違って、施設サービスというのはある程度の病床を抱えていますし、その分職員の数も多くなります。
すると新しく行わなければいけなくなるのが委員会、カンファレンスといったものです。
- 多職種カンファレンス
- 褥瘡対策委員会
- 栄養委員会
- 安全衛生委員会
月に1回しか開催されないとはいっても、その1回が現場の職員にとっては凄く負担です。
委員会メンバーに選ばれたからには、部署の代表として意見を述べないといけないですし、開催日には有休、代休を取りづらくなるし、1時間ぐらい現場から離れることになるしということで、積極的に参加したがる人は少ないですね。
委員会の日は残業確定だ(ノ_・。)という方も多いのではないでしょうか?
仕事に責任感がある人ほど勤務時間は増える
ここまで4つのことを紹介してきましたが、個人的に思うことは仕事に責任感がある人ほど勤務時間は増えるということです。
やはり介護現場は家庭を持つ女性が多いので定時になったら、仕事を切り上げて帰る人が多いです。
帰り際にトラブルが起きたとしても、見て見ぬふりをしたり、遅番と夜勤の人がいるから大丈夫でしょ!という感じですね。
もちろん定時を過ぎたので、悪いことではないんですが、責任感が強く優しい人だと帰りが遅くなるのも関係なくお世話をしてしまう傾向にあります。
逆に定時になっても帰れない雰囲気の職場
こちらは珍しいパターンですが、なかには終業時間になったのにいつまでもお喋りをしていて、どこか帰りずらい雰囲気があるところも・・・
わざわざ付き合う必要はないんですけど嫌われるかもしれない(w_-; ウゥ・・、帰ったら何か言われそう。。。とか思うタイプの人だと辛いですね。
メリハリを持って仕事をしよう!
総合的に言えることとしては、何事もメリハリを持って仕事をすることが大切です。
1日の仕事をしっかりとこなして、気持ちよく定時を迎えて帰ることができるようになりましょう!
そして残業をしたときには必ず施設事業所で定められた残業の届け出を忘れない様に!あなた自身で
- 残業時間の把握
- 残業代の計算
- サービス残業になっていないか!?
などはチェックして下さい。意外と給料計算って間違っていることが多かったりしますので。。。
早番、日勤、遅番、夜勤など勤務体制が複雑ですし、急な勤務変更などが、事務部門に伝わっていないというケースもあります!

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