看護小規模多機能居宅介護(複合型サービス)は平成24年度の介護保険改正時に作られた比較的新しいサービスです。
ただ看護小規模多機能居宅介護と言われても、ややこしくてどんなサービスを提供しているのかが一目では分かりませんね。
そこで今回は看護小規模多機能居宅介護(通称、看多機:かんたき)についての概要やお仕事内容、給料などについて介護職員の方に向けて紹介していきます!
目次
看護小規模多機能型居宅介護とは?
看護小規模多機能型居宅介護とは従来からある
- 訪問看護
- 小規模多機能居宅介護
の2つを組み合わせたサービスです。
ちなみに平成24年度に作られたときは複合型サービスというのが正式名称でしたが、分かりにくいということで平成27年の介護報酬改定で看護小規模多機能型居宅介護と名称変更されました。
ただ今でも複合型サービスと呼ばれたり括弧書きで(複合型サービス)補足されたりしています。
、、、そして看護小規模多機能居宅介護というのは会話にしても文章にしても長いので看多機(かんたき)と略すことが多くなっています。
一般の人からすると略されると余計に意味が分からづらくなりますけどね(´;ω;`)ウッ…
介護保険制度やサービスが分かり辛いということを散々指摘されていますが、なかなか改善するのは難しいですね。。。
少し話が脱線しましたので、本題に戻りますが
従来からあった小規模多機能居宅介護で受けられる主なサービスは以下の3つです。
- 通所
- 訪問介護
- 宿泊
介護が必要な高齢者の方が施設に入ることなく、そのままの生活を住み慣れた地域で過ごしてもらうために、通所(通い)を中心としてご本人やご家族の希望に合わせ訪問介護、または宿泊(泊まり)を提供するのが小規模多機能居宅介護。
要介護度が高い方でも訪問介護と宿泊を上手に利用することで、在宅生活を維持しやすいというメリットがあります。
ただ要介護度が高いということは、医学的な処置も必要な場合が多いですね。
医療・看護のサービスを受けようと思うと小規模多機能居宅介護では提供されていませんので、もう1つ違う事業所と契約をする必要があり本人・家族にとっても大変な負担となっていました。
そこで小規模多機能居宅介護でも看護のサービスを提供しましょう!となって作られたのが看護小規模多機能居宅介護(以下、看多機)です。
1つの事業所から通所・訪問介護・宿泊・そして訪問看護を受けられるようになったので、同じ事業所のスタッフにより24時間365日を安心して過ごせるようになりました。
お仕事内容
看多機では大きく4つのサービスを提供していますが、介護職員が関わるのは訪問看護を除く3つですね。
通所(通い)
1つ目は通所ということでデイサービスのお仕事とほぼ同じです。
- 送迎
- 健康チェック
- 入浴
- 食事介助
- 機能訓練やレクリエーション
⇒通所介護(デイサービス)の仕事内容、勤務時間、休日の総まとめ!
訪問介護
拷問介護・ホームヘルパーでは利用者さんのご自宅を訪問して、日常生活のお世話やサポートを中心とした介護を提供します。
- 食事介助、食事の用意
- 排泄介助
- 体位変換
- 車椅子やベッドからの移乗
- 日用品の買い物代行
- 身の回りの掃除、清掃
⇒訪問介護(ホームヘルパー)のお仕事!勤務時間、給料、休日まとめ!
宿泊(ショートステイ)
宿泊ということでショートステイ、介護サービスとしては短期入所生活介護という名称ですね。
職員が提供するサービスとしては通所での内容と似ています。
どんなときに利用されるかというと
- ご家族の都合で在宅生活が難しいとき
- ご家族(介護者)の負担軽減のため
と、言うのが大きいですね。
また施設スタッフや他利用者さんとの親交を目的として宿泊を希望される方も見えます。
⇒ショートステイ(短期入所)の目的、仕事内容、求人、給料まとめ!
勤務体系
看多機は宿泊(ショートステイ)の機能を持つことから、正規職員として働く場合には夜勤も求められることが多いので注意が必要です。
また365日24時間体制でオープンしている事業所の場合は、もちろん土日祝も勤務日となります。
- 夜勤、土日祝出勤があることが多い
- 365日24時間体制の事業所もあり
ここで知っておきたいこと、面接のときに確認にしておきたいことは土日・祝日出勤の手当ての有無です。
どうせ休日出勤をするなら手当はもらいたいですよね?
土日出勤だと手当が出ないけど祝日は出るというような事業所もありますので、必ず確認して下さい。
基本給が低くても手当てが充実しているところのほうが、基本給が高いところよりお給料が高くなることも有り得ますからね。
求められる人材
看多機は通所・訪問介護・宿泊の介護サービスを提供していることから、この3つの全てに対応できる方が求められます。
介護福祉士を取得している職員が50%を超える事業所はサービス提供体制強化加算(Ⅰ)を取得できるので、介護福祉士の方は就職に有利なのは間違いありません。
しかし日本全体で働き手が不足していますし、介護業界は他の業種よりも圧倒的に人材不足に悩まされています(´;ω;`)ウッ…
ということで、無資格・未経験者だからといって募集要項に有資格者と限定されてない限りは採用の確率は高いと言って良いでしょう。
看多機で働けばデイサービス、訪問介護、ショートステイの介護技術が身に付きますし、その後の転職活動も容易になるので未経験の方でもお勧めです。
看護師との連携も大切に
訪問看護を提供している看多機では看護師さんとも一緒に働くことになります。
同じ仕事を一緒に行うことは少ないかもしれませんが、利用者さんのケアカンファレスなど情報共有を行うことは多くなります。
どうにもNSが苦手、、、という方には向いてないかもしれません。
給料は平均的か
看多機の介護職員を対象とした給与調査はありませんので、他サービスを参考にしてみましょう。
以下は厚生労働省の平成28年度介護従事者処遇状況等調査結果です。
※正規職員のデータとなります。
平成28年の平均月給給与額
- 特養:318.880円
- 老健:305,810円
- 介護療養型医療施設:277,950円
- 訪問介護:283,220円
- 通所介護:253,880円
- グループホーム:260,430円
看多機では提供するサービスから考えると訪問介護・通所介護と同等の給料と考えるのが良さそうです。
ただ夜勤手当を考慮すると看多機がその分高くなるかも!?という感じでしょうか。
給料に関しては事業所によって大きく異なりますし、基本給だけでは無く賞与や手当によっても変わってきます。
必ず問い合わせや面接のときに遠慮することなく、分からないことは聞くようにしましょう!
今のご時世で生活に直結する給与面について逆に無頓着、無関心な人だと
- 本当に働く気はあるのか?
- すぐ辞めてしまうのではないか?
- 真剣に働いてくれないのではないか?
などなど思われ逆に不信感を持たれることもありますからね。
今後も増えていく看多機でチャレンジしてみましょう
看多機は国が推奨する在宅医療・在宅介護、そして在宅生活者を増やすためには必要不可欠の事業所です。
ただ現状としては多くの都道府県で看多機の数が足りておらず、まだ利用者やご家族などにも周知されていないという状況もあります。
今後増えていくサービスであることは間違いなく、介護技術の多くを学ぶことができるので、今のうちに看多機で経験を積んでおくと良いかもしれません。
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